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【初心者必見!】新NISAって何?メリット・デメリット・始め方に絞って詳しく解説

「最近、新NISAって言葉よく聞くけど、めんどくさくてあまり調べてない…」
「友達が新NISAで投資を始めたって聞いて、私もちょっと焦ってきた…」
「ちゃんと新NISAについて理解して、初心者を脱出したい!」
という方も多いのではないでしょうか。
本当は新NISAについて知りたいけど、なんか億劫で放置している…
そういった方々へ、1級FP技能士ライターの鎌形が、初心者だった頃を思い出して

  • 新NISAとは
  • 新NISAのメリット
  • 新NISAのデメリット
  • 新NISAの始め方

について、わかりやすく解説します。
ぜひ最後まで読んでください。

新NISAとは


新NISAとは、投資で得た利益に税金がかからない仕組み(非課税制度)です。
通常、株や投資信託では、利益が出ると約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使って購入した商品は、値上がり益、分配金、売却益がすべて税金0になります。
新NISAには、

  • つみたて投資枠(毎月コツコツ非課税で投資できる枠)
  • 成長投資枠(成長する個別株を非課税で投資できる枠)

の2つがあり、目的に応じて併用できます。
投資すると、その年に使った分は、「非課税枠」として記録され、将来値上がりして売却しても、税金はかかりません。
また、新NISAは「無期限で保有OK」なので、長く持ち続けるほどリスクが平らになり、複利の効果が大きくなります。

新NISAのメリット5つ(初心者向け)


新NISAでは、これから投資を始める人にとって使いやすい仕組みが整っています。
ここでは、投資経験がほとんどない人でも理解しやすいように、新NISAの魅力を5つに絞ってわかりやすく解説します。

1.利益が非課税になる

前章の「新NISAとは」でも触れましたが、新NISAの最大の魅力は、投資で得た利益に税金がかからないことです。
通常の口座では、利益から約20%分差し引かれてしまうため、手元にお金が残りにくくなります。
その点、新NISAでは利益をそのまま受け取れるため、効率よく資産を増やせて初心者にとっても非常に有利な仕組みです。

2.毎月コツコツ積立しやすい

新NISAは、毎月自動で積み立てられる仕組みがあり、投資経験がなくても自然に継続しやすいのが特徴です。
数千円から始められるため、家計に無理なく投資を習慣化できます。
積立額は途中で増減できるため、ライフイベントで大きな出費があったとしても柔軟に対応できて、初心者でも安心です。

3.非課税期間が無期限で安心

旧NISAでは非課税期間に期限がありましたが、新NISAでは無期限で保有できるようになりました。
これにより「いつ売るべきか」と焦る必要がなくなり、相場が下がっても落ち着いて回復を待てるメリットがあります。
初心者にとって「のんびり続けられる」安心感が大きい点が魅力です。

4.複利の力を最大限に使える

複利とは、利益を再投資することで利益がさらに利益を生む仕組みです。
新NISAでは利益に税金がかからないため、そのまま再投資できて、複利のパワーを最大限に発揮できます。
長期になればなるほど、複利の効果は大きくなり、資産を効率よく増やすことができます。
初心者でも「時間を味方にできる」投資がしやすくなる点が魅力です。

5.金融庁が厳選した商品を選ぶ

つみたて投資枠では、金融庁が厳しい基準をもとに選んだ「長期・分散・低コスト」な投資信託のみが対象です。
手数料が高い商品や、短期向けの商品は含まれないため、初心者でも安心して選べます。
質の高い商品だけが厳選されているため、長期の資産形成に適した環境が整っています。

新NISAのデメリット5つ(初心者向け)


新NISAは初心者にとって魅力の多い制度ですが、仕組みを理解しておかないと「思ったのと違う」と感じることがあります。
ここでは、初心者がつまづきやすい注意点を5つに絞ってわかりやすく解説します。

1.元本保証ではない

新NISAはあくまで投資であり、預金のように元本が保証されている仕組みではありません。
株式や投資信託は、価格が上下するため、ときにはマイナスになることもあります。
初心者はとくに値下がりのときに不安を感じやすいですが、短期の値動きは避けられないものです。
大切なのは、余裕資金で無理のない範囲で投資をし、長期的に値動きをならしていく姿勢を持つことです。

2.売ったら枠が戻らない

新NISAでは、一度使った非課税枠は売却しても復活しません。
たとえば、その年の枠を使い切ってから売却しても、残りの枠は戻らない仕組みです。
そのため、短期売買を繰り返すと枠を早く使い切ってしまい、長期投資のメリットを十分に活かせなくなります。
非課税枠を無駄にしないためにも、商品は慎重に選び、長く保有する前提で運用することが大切です。

3.損益通算ができない

新NISAで損失が出ても、特定口座など別の口座で発生した利益と相殺することはできません。
例えば、NISAでマイナス50万円、他の口座でプラス50万円の場合、このプラス50万円の利益に対し税金がかかり、マイナス50万円は考慮されません。
税制上の調整ができないため、ハイリスクな商品をNISAで買うと、損失がそのまま不利に働くことがあります。

4.投資対象に制限がある

新NISAでは、選べる商品に一定のルールがあります。
つみたて投資枠では、金融庁が選ぶ、基準を満たした投資信託のみが対象で、自由度は高くありません。
成長投資枠でも、すべての商品が買えるわけではなく、対象外となるものもあります。
この制限は、初心者にとっては安心材料になる一方、自由に投資したい人にとってはデメリットとなります。

5.短期売買には不向き

新NISAは長期的に資産を育てることを目的とした制度です。
非課税枠が戻らないため、短期で頻繁に売買してもメリットを活かしづらくなります。
また、市場の値動きに合わせた短期トレードは難易度が高く、初心者にはリスクが大きい方法です。

新NISAの始め方を7ステップで解説


実はNISAは、思っているより簡単に始められます。
口座を開いて、商品を選んで、つみたての設定をするだけです。
ここでは、初心者でも迷わず進められるように、必要なステップを7つに分けて解説します。

1.金融機関を選ぶ

まずはNISAを扱っている銀行・証券会社を選びます。

  • 手数料
  • 取扱商品
  • アプリの使いやすさ

などを比較して、自分にとって続けやすい金融機関を選ぶことが大切です。

2口座開設を申し込む

選んだ金融機関のサイトやアプリから、口座の開設を申し込みます。

  • 指名
  • 住所
  • 生年月日

などの基本情報を入力するだけで、申込自体は数分で完了します。

3.本人確認書類を提出する

運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認書類を提出します。
スマホのカメラで撮影してアップロードしたらOK。
郵送手続きが不要な金融機関も増えています。

4.口座開設完了の通知を受け取る

審査が終わると、メールやアプリで「口座開設完了」の通知が届きます。
これでNISAを利用する準備が整います。
金融機関によっては、数日から1週間ほどの時間がかかることがあります。

5.初回の入金をする

投資に使うお金を証券口座に入金します。
ネット銀行と連携すれば、即時入金に対応している場合も多く、スムーズに進めらます。

6.金融商品(銘柄)を選ぶ

つみたて投資枠なら投資信託、成長投資枠なら株式やETFなど、自分の目的にあった商品を選択します。
初心者には、分散された投資信託がおすすめです。
代表的なものとして、オルカンやS&P500のインデックスファンドがあります。

7.金融商品を購入(積立)する

「いつ・いくらずつ買うか」を設定して、つみたてを開始します。
毎月自動で買い付ける設定ができれば、手間なく継続できます。
購入後は、値動きに惑わされず、長期目線で育てていくことがポイントです。

まとめ


新NISAは、利益が非課税になるという大きなメリットがあり、初心者でも少額から安心して資産形成を始められる制度です。
積立のしやすさや無期限の運用など、長期投資と相性がよい一方、元本保証がないことや枠が戻らないなどの注意点もあります。
仕組みを理解したうえで正しく使えば、新NISAは将来の資産づくりにとても役に立つ制度です。
始め方もシンプルなので、まずは無理のない範囲でぜひ一歩を踏み出してみてください。